額田郡幸田町 高圧洗浄機で排水つまりや悪臭・異臭の原因を排水管内から粉砕剥離して完全洗浄

【依頼内容】自宅は中古物件を購入したのですが築年数は30年を過ぎていると思います。引っ越してきて15年くらいになりますが、今までに排水トラブルが起きたことはありません。確か引越ししてくる前に排水設備のメンテナンスを行なったと不動産屋さんが言っていました。

最近台所のシンクから水を流した時に詰まり気味の症状が出ていたので、近所のホームセンターで買ってきたパイプクリーナーを使ってみました。しかし、詰まりが直るどころか完全に詰まってしまいました。

それでネット検索で台所の排水詰まりについて調べてみたのですが、家の外にある排水マスの蓋を開けて状態を確認することが掲載されていたので、台所のすぐ近くにある排水マスの蓋を開けてみたら、白っぽい塊や濁った水で一杯になっていました。この状態では手に負えませんでしたので、排水詰まりを修理してくれる専門の業者さんに詰まり修理をお願いすることにしました。

【作業内容】お客様から説明を受けておりましたので、排水管詰まりが起きていることは分かりましたが、詰まっている箇所を確認する必要がありますので、台所以外の排水マスの状態も確認してみました。確認したところ台所以外の排水管や排水マスには詰まっている箇所はなく、詰まっている箇所も大体判明しました。

今回の排水詰まりの原因は、排水マスに溜まった油カスや油分をたくさん含んだ汚水が、台所のシンクに向かう排水管内に逆流して、徐々に排水管の内側に付着した油カスが蓄積して流れが悪くなり、排水詰まりを引き起こしたのではないかと推測しました。

この排水管の中の状態では、油カスの量も多く距離もありましたので、比較的応急的な処置であるトーラー作業ではなく、高圧洗浄作業を行うことにしました。高圧洗浄機での作業は、高圧洗浄機のノズルを排水管内に入れて、高圧水で少しずつ詰りを取ってきれいにして行きます。しかし、油カスの詰まりが頑固な箇所が数カ所あり、なかなか作業が捗りませんでした。

油カスの塊に高圧洗浄機のノズルをコツコツと当てて塊を粉砕する作業は難航しましたが、何とか排水管の中の詰まりをきれいに取り除くことができ、高圧洗浄中に流れ出てくる水もきれいな色の水になりました。

【詰まり症状が出てきたら…】台所などで排水の流れが悪く感じた時に市販されている洗浄剤やワイヤーなどを排水口から入れてしまうと、返って流れが悪くなってしまったり、今回の事例の様に完全に詰まってしまう場合があるので注意が必要です。排水管の中が詰まり気味の時に洗浄剤を排水口から入れたり、排水の上流側から排水管の中をかき回してしまうと、油の塊などがごっそりと剥がれ落ちて、それらが排水管内の細くなっている部分に溜まって完全に詰まってしまうからです。

詰まり症状を確認してから市販の洗浄剤やワイヤーを試しても手遅れの場合が多いです。市販の洗浄剤を使うのは排水管の中があまり汚れていない状態の時にメンテナンス目的で使うのが、機能的には一番効果があると思います。

【依頼内容】1階と2階にトイレがありますが、1階のトイレを使った時に流した水の流れ方がおかしい時が度々起きる様になりました。トイレが詰まって汚物や汚水が溢れてくると大変なので、どこかで詰まっていないかどうか調べて修理してもらうことにしました。

インターネットでトイレが詰まる原因を調べましたが、水に溶けない様な固形物類は便器に落として流していないと思います。正常に流れる時と流れない時があるのですが、何回か試すとおかしな症状が出ますので確認してみてください。

【作業内容】トイレ詰まりの状態を確認するために、トイレの水の流れ方を点検させていただきました。トイレ詰まりの症状は1回目ですぐに確認できましたが、水を流すと便器の中の水位が一気に上がり、その後水がなくなるくらいまで水位が下がりボコボコと音がしました。

明らかに詰まっている時に起きる水の流れ方ですが、この様な水の流れ方をする場合は、便器の中に水に溶けない異物が入り込み、水が流れる隙間はあるが流れ難い場合があります。そして、便器の先の排水管や屋外の排水管のどこかで詰まりが起きている場合があります。便器の中に異物がある場合は、ローポンプで詰まり抜きをするか、便器を取り外して便器の中を点検することになりますので、最初は屋外の排水管詰まりを点検することにしました。

屋外の排水管詰まりは、トイレや台所、お風呂などのすぐ近くにある排水マスを点検することで分かりますので、トイレのすぐ近くにある排水マスを点検してみました。すると、その排水マスには汚物やトイレットペーパーが混じって濁った汚水がたっぷりと溜まっていました。その状態で排水管で詰まりが起きていることが判明しましたので、詰まっている場所を特定するために次の下流側にある排水マスの蓋を開けて、排水マスと排水管の中を覗いてみました。

その排水マスには、汚水は溜まっていませんでしたので、詰まっている場所は大体特定できました。しかし、その排水マスの排水管の奥の方に木の根っことトイレットペーパーの様なものの塊が確認できました。

今回のトイレ詰まりは、木の根が排水管の中に入り込んで汚水の流れを邪魔して塞いでしまったことが原因でしたが、排水マスと排水管の中から木の根を取り出す作業と、高圧洗浄機で排水管の中をきれいに洗浄する作業を行いました。

高圧洗浄機でトイレの排水管の中はきれいになりましたが、その他の排水マスにも木の根が入り込んでいる可能性もありましたので点検してみました。木の根が入り込んでいたのは、トイレの一番近くにある排水マスのところだけでした。

屋外の排水管はきれいになりましたが、便器の中も詰まっている可能性もありますので、トイレットペーパーとトイレの水を一緒に流して点検作業を数回行いましたが、特に水の流れに異常は起きなくなりましたので作業完了としました。

【屋外排水マスの点検】今回の様に木の根が原因で排水が詰まることは少なくありません。もし、コンクリート製の排水マスが使われている場合は、木の根が入り込んでいないか時々点検した方が良いでしょう。排水マスがコンクリート製で排水管が塩化ビニール製の場合は、コンクリートに排水管よりも少し大きい穴を開けて排水管を差し込んでつないでいるので隙間があります。また、コンクリート製のものは経年劣化でひび割れたり、地盤の変動で沈んで隙間が大きくなっている可能性もあります。

木の根は栄養豊富な生活排水を求めてどんどん入り込んで排水管の中に増えていきます。植物の種類によってそのスピードは異なり点検期間の目安は難しいですが、時々排水マスの蓋を開けて点検することをお勧めします。